2008年第2四半期MVB

2008年第2四半期のMVBはこの本である.

財務マネジメントの基本と原則

財務マネジメントの基本と原則

「財務をマネジメントするとはどういうことか」,「なぜ財務をマネジメントしなければならないのか」という基礎の基礎から,素人にもわかりやすく説明した本である.

財務マネジメントというとややっこしい数式やBS・PLから引っ張ってきた訳の分からん数値を見せて,実際にどういう行動をとればいいのかよく分からん結論を出すようなものに思るが,この本は何のためにどの数値を見て結果どういう行動をとるべきかを論理的に示してくれる.

非常に分かりやすい本でありながら,財務をどうマネジメントしていくかという指針を与えてくれる実用的な本であり,経営の一端を担うマネージャクラスは必読かと思われる.また,それをサポートするシステムを作る我々にも一読の価値ある本である*1

ビジネスに携わるシステムは常に経営をアシストするシステムであり,だからこそそれを作る我々がビジネスを理解しておくべきだと常々感じている.当然,経営を本職とするお客様のマネージャと対等に渡り合うのは無理があるが,最低限ビジネスについて会話できるぐらいの知識がなければいつまでも御用聞きから抜け出せず,仕様が膨れ上がるだけのプロジェクトに携わり続ける事になるのではないかと思う*2

*1:経営管理のシステムでなければ関係ないかもしれんが…

*2:まあ,コンサルと完全に分権の場合などは,それはコンサルの仕事になるのかもしれんが

2008年第2四半期購入本リスト

遅ればせながら、2008年の4〜6月に購入した本リストです。
50冊,延べ9万ちょっとでした。3月末に多めに購入した分,今四半期はちょっと少なめです。

ちなみに,第3四半期も半ばに来てる時期まで放置していたのは,7月頭に携帯がぶち壊れて携帯の方に記録していた収支のデータが1ヵ月分ぐらい吹き飛んだのにショックを受けて,レシートの集計を放置していたためでした.
そのせいでレシートで財布が異様に膨れ上がったりしてました*1


しかし,これだけ買っても半分ぐらいしか読んでないね.
現状、我輩の読書速度×時間だと,1月に読める限界値は2万円分ぐらいだと思われる.

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*1:決して現金がたくさんあったわけではない.

このサイズ,もはやケータイ - WILLCOM03

先週W-Zero3[es]が壊れてしまったため,紆余曲折を経て新製品のWILLCOM03に機種変することになった.
WILLCOM 03:シャープ
イルミネーションキーやフルフラットサーフェスなど,新採用の機能には賛否両論あるし,小さくなったことによる動作時間の減少やストラップの取り付け位置など不評な点もある.

しかしながら,実機を持って驚いた.アドエスから比較するとイルミネーションキーでダイヤルキーを削った分縦が短くなったねという印象だが,改めて周辺のケータイとサイズを比較してみると一部薄さや小ささを極めたケータイを除けば全く遜色ないサイズである.*1知らない人が見れば普通のケータイと思うだろう.ケータイを目指したW-Zero3[es]の正当進化版とはよく言ったものだと思う.

PDAに電話機機能をつけた初代W-Zero3から早3年.ある意味ここがスマートフォンとしての最終通過点の一つではないかと思う*2.後は多少落ちたユーザビリティやコンテンツ,信頼性を充実させていけば,まさに次世代の携帯電話と言えるのではないか.コンピュータがOS込みの専用機からハード・OS・アプリケーションに分かれていったように,携帯電話も共通のプラットフォームにさまざまなアプリケーションが乗る時代が来るのではないかと思う*3

*1:例えば,同じWILLCOMWX321Jとはほぼ全く同サイズである。WX321J:51mm×16mm×120mm, WILLCOM03:約50×約116×約17.9(本体閉時、最薄部)

*2:個人的には,後はこれにおさいふケータイが乗れば言うことなし,ワンセグは別にいらん.WILLCOMもおさいふケータイの開発に乗り出すようだし期待しているのだが,今回WILLCOM03買ってしまったから変えれるのは次の次か.

*3:GoogleAndroid, AppleiPhoneなども戦略の違いはあれどその領域に乗り出してきている

ZERO3死亡

我輩のW-ZERO3[es]がお亡くなりになった.
いきなりハングアップして起動しなくなった.
通常のリセットはおろかフォーマットも無効である.
端末そのものの死亡はもちろん痛いが,それよりも中のデータの方が非常に痛手だ.
前回マシンと同期したのは4月後半だったので,約2ヶ月半分のデータが吹き飛んだ格好だ.
せめてSDの方に入れておけばと後悔は尽きない.
バックアップの重要性が身に染みた.

Matzにっき再開

エイプリルフールを最後に更新が止まっていたMatzにっきが最近再開したようだ.

http://www.rubyist.net/~matz/

どうやら忙しさと体調不良が重なって更新へのモチベーションが下がってしまったみたい.

DiabloIII キター

id:iltc氏からの非定時連絡により,DiabloIIIの情報をゲット.

http://www.blizzard.com/diablo3//

とうとうきましたよ,待ちに待った3作目が.
MyPCは3年ほど前に3万ぐらいで新調してからスペックが代わってないから,さすがにちょっと動かないだろう.
マシンを新調してお出迎えしなきゃね.

社会人的教育論

我輩も入社してから多少の年を経て,教育を任されるケースが出てきた.といっても,基本的に自社にいない人なのでOJTという立場である.

このOJTというものは,どうしても必要な物ながら教育としては諸刃の剣であると思う.何せそもそも我輩がOJTとは何たるか(そもそも教育とはどうあるべきか)の教育を受けておらず,手探りで進めていくことになる.その上,自分の仕事+on the jobゆえに被教育者に任せた仕事の責任も負わなければならない.

ある程度の期間被教育者を完全に戦力度外視してもいいならば,それこそ自分の手足として使いつつ教育していけばいい.しかし,被教育者といえども何らかの戦力としてみている場合*1,成果物のチェックは教育者がすることになる.それでいて,往々にして教育者の負荷の増大はほとんど考慮されることはない.

さて,我輩は先週から新人を一人引き受けている訳だが,先週OJTがらみで裂かれた工数は時間数見積もりで15時間程度は出ていると思う.単に仕事の説明や教育としての役割だけでなく,コミュニケーションの先がほとんどこちらに来ていることが大きい.

分からないところで質問が来るのはいいことかもしれないが,席にいる時に30分に1回の頻度で話し掛けられれば,自分の仕事などできるはずもない.ちなみに,我輩は基本的に自分のペースを乱されることが非常に苦手なようだ.はっきり言えば,他人に拘束されるのはかなり苦痛である.さらに言うと,他人を拘束しているという自覚がある人からの拘束は許せるが,他人を拘束しているという自覚がない人からの拘束には敵対心すら感じる部分もある.ということを組み合わせると,正直イライラするケースもある*2

また,言われたことに対して素直なことは良いかもしれないが,素直すぎて言われたことしか動かないのも問題だ.
特に我輩は「Try&Error 何はなくともとりあえずやってみる(そしてその結果は自分で引き受ける)」を心情としており,そういう性格ゆえか自分が非効率だと思うルールに対して逸脱することに躊躇がない部分がある.組織的なルールに盲目的に従うのではなく,自分の判断で自分の行動を決定し,その結果は自分で引き受けるというのが我輩の行動原理だったりする*3.それは自分の事にしか過ぎないのだが,それを他人にも求めるところがあり,教育の会話だけ聞いてるとテキトーなことを言っているような気もする・・・*4

ゆえに,「誰かから言われたからやりました(私は悪くありません)」とか,「どうやっていいのか分からないから全く手がつけられません」とか,「言われてないからやる気がありません」とか,「分からないからとにかく教えて(教える側の状況など知らん)」とか言う態度に接すると,かなりくるものがある.

まあ,上記のような状況でとりあえず先週はほとんど仕事にならなかったとはいえ,そもそも新人なんてのはそんなものである.拘束されない自分の時間を確保し,コミュニケーションの先を増やして我輩のコミュニケーションコストを下げ,仕事をスムーズに進めていけるようにお膳立てし,徐々に自分の判断を入れさせていけるような「仕組み」を構築していく必要があるだろう*5

と,冷静に考えて見れるようになったのはこの週末であって,週末に休みがなければそんなことゆっくりと考えることもなく,以降も忙しさに追われていくことになっただろう.そんな状況が続いて被教育者の対応がおざなりになって,その仲が険悪な状況になるような事態を引き起こしたとしたら,教育者失格である.

という訳で,全国の管理職の皆様,OJTの役割を負われた人には,通常の残業はともかく週末の休みぐらいちゃんと与えていただけませんでしょうか.
また,思うとおりに動かない新人の教育を任された皆様,一歩立ち止まってどうやって教育と仕事を両立させていく「仕組み」考えてみませんか?

*1:このケースがほとんどではないか?

*2:他国を知ることとは自国を理解することだと言われるが,他人を知ることは自分を理解することだとも言える.正直,この教育がなければ我輩がここまで自分基準の人間だとは(多少は思っていたけど)考えていなかった.

*3:なんというか,これだけ見るとただの組織働きが向いてない人だね

*4:我が事ながら教育者としては正直微妙な人材だ.もうちょっと建前を使い分ける必要があるだろう.

*5:と,言うだけならえらく簡単だ・・・